平成31年4~6月期の配合飼料供給価格について

平成31年4~6月期の配合飼料供給価格については、飼料情勢・外国為替情勢等を踏まえ、平成31年1~3月期に対し、全国全畜種総平均トンあたり約850円値下げすることを決定しました。

なお、改定額は、地域別・畜種別・銘柄別に異なります。

飼料情勢は以下のとおりです。

飼料穀物

とうもろこしのシカゴ定期は、12月には370セント/ブッシェル台で推移していたが、米国産の豊作が確定する一方で、南米産の生育悪化懸念から1月には380セント/ブッシェル台まで上昇した。その後、エタノール需要が低調となったこと、南米の天候が回復したことから下落し、現在は370セント/ブッシェル前後で推移している。
今後は、米国産の期末在庫は潤沢で需給が安定していることから、相場は現行水準で推移するものと見込まれる。

大豆粕

大豆粕のシカゴ定期は、12月には340ドル/トン前後で推移していたが、高温乾燥による南米産大豆の減産懸念から350ドル/トン台まで上昇した。その後、2月8日発表の米国農務省需給見通しで、米中間の貿易摩擦などにより米国からの大豆輸出が下方修正されたことから下落し、現在は340ドル/トン前後で推移している。
国内大豆粕価格は、為替の円高などにより、値下がりが見込まれる。

海上運賃

米国ガルフ・日本間のパナマックス型海上運賃は、11月には50ドル/トン前後で推移していたが、原油相場が軟調となったこと、中国向けの石炭輸送需要が減少し船腹需給が緩んだことから下落し、現在は40ドル/トン台となっている。
今後は、南米産大豆の輸出需要が本格化することから、海上運賃は強含みで推移するものと見込まれる。

外国為替

外国為替は、12月には112円前後であったが、米国株価の急落を受け、1月には110円を下回る水準まで円高がすすんだ。その後、良好な米国経済指標により株価が回復したことなどから円安となり、現在は111円台となっている。
今後は、米国経済は好調である一方、米中貿易摩擦の長期化により世界経済の減速懸念が高まっていることから、現行水準で推移するものと見込まれる。

以上から、とうもろこし・大豆粕価格などの値下がりにより、平成31年4~6月期の配合飼料価格は前期に比べ値下げとなる。