総合営農情報サービス「アピネス/アグリインフォ」、営農管理システム「Z-GIS」の機能を強化 ~気象データの活用拡大で営農をバックアップ~

JA全農は、JAグループ向けの会員制総合営農情報サービス「アピネス/アグリインフォ」、電子地図とMicrosoft Excelを結びつけ地理情報を連携させた営農管理システム「Z-GIS」(ゼット・ジー・アイ・エス)の機能を強化し、4月11日より運用を開始しました。

アピネス/アグリインフォの機能強化

(1)異常気象等のメール通知
ア. 現在提供している1kmメッシュ気象情報※に、アラートメール送信機能を追加しました。気温、降水量、風速、降雪量、霜、積算温度の各項目について、利用者が設定した条件に合致する気象予報がでた時に、メールを受信することができます。急な雨の予報を見逃すことなく作業計画に反映したり、霜のアラートを設定して防霜対策に活用したりできます。
イ.さらに、選択した都道府県の病害虫防除所が病害虫発生予察情報を発表した際にメールを受信する設定も可能です。隣県をふくめて設定しておくことにより、いち早く情報を把握し、適切な防除作業計画の作成に活用できます。

※1kmメッシュ気象情報(㈱ハレックス提供)
気象庁の気象データをもとに、標高などの要素を加味し再計算した1㎞四方ごとの天気予報で、全国約40万地点の天気、気温、湿度、降水、風向、風速の情報が、24時間予報・週間予報として確認できる。アピネス/アグリインフォは2016年3月から会員向けに1kmメッシュ気象情報を配信している。


(2)トップページでの情報発信
本会の取り組みを幅広く発信するため、ログイン前のトップページに会員以外も閲覧可能な研修会・講習会、会議、マニュアル等の資料や動画を掲載する機能を追加しました。

Z-GISの機能強化

(1)1kmメッシュ気象情報 アピネス/アグリインフォで提供している1kmメッシュ気象情報の一部をZ-GISでも利用できるようにします。Z-GISの地図の中心で気象ボタンをクリックすると、その地域の1kmメッシュ気象情報が表示されます。気温変化、降水量、天気予報に加え、任意の期間、たとえば、田植えから現在までの積算気温や、任意の積算気温※に達する日の予想など、営農に必要な気象情報が利用できます。

※積算気温 ある期間の日平均気温の合計。例えば水稲(中生品種)では、出穂からの積算温度が1,000~1,050℃に達すると収穫適期に至ると言われており、農作物の生育の目安として利用される。