スマート農業を実現する栽培管理支援システム「xarvio® FIELD MANAGER (ザルビオ フィールドマネージャー)」来春にリリース予定

JA全農とBASF Digital Farming GmbH(独)(BASF デジタルファーミング社)は、AIを活用した栽培管理支援システム「xarvio® FIELD MANAGER(ザルビオ フィールドマネージャー)」を、2021年4月に日本で上市することを目指し協業を開始しました。

「ザルビオ フィールドマネージャー」は海外では2017年にサービスが開始されており、2020年で世界15か国300万ha以上で使用されています。

 日本では担い手への農地集積が進む一方、一筆一筆の圃場は小規模かつ分散している場合が少なくありません。大規模経営の発展には、多くの圃場をいかに効率的に管理するかが課題になっています。

「ザルビオ フィールドマネージャー」は、各圃場の土壌や作物の品種特性、気象情報、人工衛星からの画像等をAIが解析して、作物の生育や病害・雑草の発生を予測、最適な防除時期や収穫時期等を提案します。いつ、どのような作業が必要かを圃場ごとに把握できるため、効率的な栽培管理計画を作ることが可能になります。

本年度は、全国135箇所での実証試験を行い、大規模生産者や公的試験場、JA、県連、全農がシステム機能を確認するとともに、本システムの最大の特長であるAIを日本の栽培方法により適した仕様とするための改良をすすめています。

来年4月には「水稲」、「大豆」を対象にサービスを開始し、その後も対象作物を増やす予定です。

また、利用者のデータ管理を強化するために、全農が開発・運営する営農管理システム「Z-GIS」との連携を予定しています。ドローンやGPSナビ付トラクター、収量コンバインをはじめとする農業機械、各種計測機器との連携もすすめ、多くの生産者にサービスを提供することを目指します。

図1.ザルビオ フィールドマネージャーの防除場面での使用イメージ

図2.「Z-GIS」と「ザルビオ」の連携