「事業承継ブック~産地全体の話し合いのきっかけに~」を発行 部会組織の承継を支援

JA全農は「事業承継ブック~産地全体の話し合いのきっかけに~(事業承継ブック部会版)」を発行しました。

全農は、事業承継を農業界の重要課題として捉え、平成29年1月に「事業承継ブック~親子間の話し合いのきっかけに~(事業承継ブック親子版)」を、平成30年3月に「事業承継ブック~世代を超えた話し合いのきっかけに~(事業承継ブック集落営農版)」を、平成31年4月に「ハッピーリタイアブック~みんなに感謝を伝えるきっかけに~」を発行し全国の「TAC」を中心に事業承継支援に取り組んでいます。

 取り組みを進めていく中で、産地の維持にかかる課題に対して「産地全体として将来の話し合いをすすめ、部会の事業承継を支援してほしい」という声が多数寄せられました。これに応えるため、「事業承継ブック~産地全体の話し合いのきっかけに~(事業承継ブック部会版)」の作成に取り掛かり、令和2年7月、完成し発行しました。

事業承継ブック 部会版は、県域組織を通じて全国のJAおよび関係機関等に配布し、TACの訪問活動等を通じて部会組織の事業承継支援を進めてまいります。

※ TAC(Team for Agricultural Coordination):地域農業の担い手に出向くJA担当者。全国約1,600人のTACが約7万経営体の農業経営者を日々訪問し、農業経営に関するあらゆる相談に応えています。

【事業承継ブック部会版の概要】

1.構 成:「知識編」 「準備編」 「実践編」の三部構成

■知識編
WORK1:統計から知ろう
WORK2:地域・品目の歴史から、部会の歴史を知ろう
■準備編 
WORK3:気持ちを伝えよう
WORK4:子世代で集まって話をしよう
WORK5:アンケート調査をしよう
■実践編
STEP1:部会の【人】について確認・協議しよう
STEP2:部会の【農地・施設(個人・共同)】について確認・協議しよう
STEP3:部会の【生産・販売】について確認・協議しよう
STEP4:部会の【規約】について確認・協議しよう
STEP5:各世帯で部会の今後について話をしよう
STEP6:部会10年プランを立てよう

2.特 長:
・「気持ちを伝えるシート」を使うことで、世代を超えた産地全体での話し合いをしやすくなります。
・部会全体の話し合いには「事業承継ブック 部会版」を、部会員個々の経営の話し合いには「事業承継ブック 親子版」を使っていただき、産地としてかつ経営体としての事業承継が行える構成です。
・全農 営農管理システム「Z-GIS」を活用した部会内情報のマッピングイメージ等、部会の確認・協議の際の活用イメージを掲載しています。
・事業承継の実施事例を多数紹介しており、事例集としても使用していただけます。

3.ホームページ公開:https://www.zennoh.or.jp/tac/business.html