キュウリ栽培実証施設「ゆめファーム全農SAGA」全国平均約4倍の収量(55.6t/10a)を達成

JA全農はJAさが、佐賀市と連携し、キュウリの大規模多収栽培実証施設「ゆめファーム全農※1SAGA」において、10aあたりの収量※2で土耕区は54.7t、養液区は56.2tを稼働1年目で達成しました。土耕区・養液区を合わせた平均は55.6t/10aとなり、全国平均と比べ約4倍の収量に上ります。

同施設は2019年12月に運営を開始。農業経験の有無を問わず高収益を実現できる経営モデルの構築を目標に掲げ、指導生産者のサポートを受けながら、作業従事者のほぼ全員が未経験者という状況で施設を稼働させました。目標収量は全国平均(約14t/10a)の3倍以上にあたる45~50t/10aに設定。佐賀市清掃工場から供給される二酸化炭素を利用したスマート農業技術等を取り入れ、栽培実証に取り組みました。その結果、2020年12月16日までで土耕区(栽培面積42.5a)と養液区(栽培面積44a)で、それぞれ目標収量を大きく超える収量を達成、土耕区と養液区を合わせた施設全体の年間出荷量は481.5tとなり、計画の411.3tを上回りました。10aあたりの収量について、全農による関係者への聞き取りでは、国内最高記録の収量です。

手取り最大化に向けて生産現場に高収益モデルを普及すべく、2年目以降も栽培実証を加速していきます。

※1 施設園芸における大規模多収技術の確立・普及と人材育成を目的としたプロジェクト。全農自ら施設を運営し、多収技術・経営の実証を進めている。JAさが、佐賀市とは包括連携協定を締結。
※2 JAさがを通じて出荷された可販果収量(国内品種)。