JA全農は、岩手県産「山葡萄(ぶどう)」の果汁を10%使用した「岩手県産山葡萄サワー」を令和3年7月28日より発売します。アルコール度数を4%とし、酸味と甘味が調和した爽やかな味わいに仕上げました。また、リキャップボトルを採用することで飲み口が広く、より芳醇な香りを感じやすい商品としました。
「山ぶどう」について
原料に使用されている「山ぶどう」(正式には日本山ぶどう)は、古くは「古事記」にもその名が記された由緒あるぶどうであり、日本の風土が生んだ日本生まれの品種です。一般的なぶどう品種に比べ1粒が8ミリ程度ととても小さいのが特徴ですが、一方で種は大きく、一粒からほんのわずかな果汁しか採ることが出来ません。また、通常のぶどうは実がなるまでに2年かかるのに対し、山ぶどうは6年もかかることに加え、樹には雄雌があるため、実らせるのにも苦労します。そんな希少価値の高い岩手県産山ぶどう果汁を3年間真空熟成させ、えぐみ・雑味の元となる酒石酸を自然に沈殿させて上澄みだけを採取したジュース「山のきぶどう」を使用することで、ジューシーさと爽やかさが溢れる味わいを表現しました。
「山ぶどう」は東日本大震災の影響により東北地域の販売先等への出荷が減少しており、サワーとして商品化することで、生産者の所得向上を目指しています。香料不使用により、山ぶどう本来の芳醇な香りを楽しめる仕立てとし、酸味と甘みが調和した「岩手県産山葡萄サワー」を開発しました。日本の在来種であるものの、酸味と渋味が強く、生果流通には向かない「山ぶどう」を商品化につなげていく本取り組みは、国連の定める持続可能な開発目標(SDGs)の「9 産業と技術革新の基盤をつくろう」「12 つくる責任つかう責任」「15 陸の豊かさも守ろう」に資するものでもあります。
本商品は東北6県(青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島)で先行発売したのちに、茨城・栃木・群馬・新潟・北陸および東京の一部エリアのセブン‐イレブン約4,800店での販売を予定しております。また、セブン&アイグループのイトーヨーカドー(首都圏)、ヨークベニマル、ヨークマート、シェルガーデン、ダイイチ、天満屋での販売も予定しております。
※店舗により、取り扱いのない場合があります。
今後も本取り組みを全国の産地・品目に拡大すべく、全農は、産地や他企業と連携した共同開発を続けていきます。
【商品概要】
・商 品 名 :岩手県産山葡萄サワー
・発 売 日 :【東北6県】令和3年7月28日(水)
【他エリア】令和3年8月4日(水)
・種類別名称:リキュール(発泡性)
・価 格 :228円(税込250.80円)
・内 容 量 :400ml
・賞味期間 :1年間常温保存可能品
・原料供給元:株式会社佐幸本店
・特長:冷涼な気候で育った岩手県産山ぶどうを搾汁後、渋みを抑えるために3年間真空熟成し、
芳醇な香りと果汁のおいしさが感じられるサワーです。
【SDGs目標】 本商品を通じ、SDGsにおいて共有されている以下の目標に対応してまいります。 |