JA全農×JA全農青果センター株式会社 段ボール古紙国内循環維持に向けたクローズド・ループ・リサイクルを開始

JA全農は、貴重な国内資源である段ボール古紙の国外流出を抑制し、国内古紙循環の仕組みを維持することを目的に、本会グループ会社から排出される使用済み段ボール箱のクローズド・ループ・リサイクルの構築に向けた取り組みを開始しました。

段ボール箱は、段ボール古紙を主原料として製造されますが、日本では古紙循環の仕組みが確立しており回収率が95%以上と高く、リサイクルの優等生と言われています。

しかし、昨今、ネット通販などeコマース需要の拡大もあり、国外での製紙工場・段ボール工場の新設が相次ぎ世界的に原料古紙需要が高まるなか、国内から国外への段ボール古紙および段ボール原紙の輸出が増加し、国内段ボール古紙資源の減少が危惧されています。

一方、JA全農青果センター株式会社(本社:埼玉県戸田市、代表取締役社長:金山秀範、以下JA全農青果センター(株))は、全国から仕入れた青果物を量販店や生協、外食産業へ販売する際に、小分け包装も行っており、同社の東京センター・神奈川センター・大阪センターの3拠点で不要となった段ボール古紙が年間3,000t排出されています。

そこで全農ではJA全農青果センター(株)とともに、JA全農青果センター(株)大阪センターおよび東京センターを皮切りに、両センターから排出される段ボール古紙が国内製紙工場に確実に循環されるよう、新たに排出先・数量を認識するスキームを構築しました。

これにより、全農の仕入れ先である古紙回収業者・製紙メーカーでは、原料古紙が同業他社へ流出することがなくなり、安定仕入が担保される形となります。

今後、他の全農グループ会社およびJAグループにもクローズド・ループ・リサイクルの輪を広げて、さらなる段ボール箱の安定供給に努めてまいります。

(※)「クローズド・ループ・リサイクル」とは、不要となった製品を同じ素材として再生し、限定されたサプライチェーン内で同等の製品に戻すリサイクル方法です。