「JA集出荷システム」が生産者向け栽培管理アプリ 「AGRIHUB」とシステム連携を開始 農業デジタルプラットフォームの構築目指す

JA全農が推奨している「JA集出荷システム」(JAの青果物・花き集出荷業務を効率化するクラウドシステム)が、栽培記録等を管理可能なスマートフォン/タブレット用栽培管理アプリ「AGURIHUB」(以下、アグリハブ)とシステム連携を開始しました。

「JA集出荷システム」は、出荷情報をデータ化し、集出荷場の荷受から出荷までの業務をシステムで一元管理できるクラウドシステムです。出荷情報のデータ化については、ハンディターミナルによるバーコード読み取りやマークシート読み取りに加え、令和6年9月からはスマートフォン入力にも対応しています。システムの導入により、JA現場業務の効率化に貢献しています。

一方、「アグリハブ」は、 ㈱Agrihub(※)が生産者の視点で‘開発し、栽培履歴や農薬の管理を“簡単で手軽に操作”できるアプリケーションです。

GAP等を導入している産地ではこれまで、手書きで記入した栽培履歴等をJAや直売所に提出していましたが、同社が提供するシステムをJAが導入することで、リアルタイムに生産者とJA間で情報共有が可能となります。

今回、「JA集出荷システム」と「アグリハブ」が連携し、「アグリハブ」の農業日誌画面から青果物の出荷情報が入力可能となり、スマートフォンアプリで作業を完結できるようになりました。生産者の利便性が向上するとともに、JAにおいても、これまで紙ベースで確認していた出荷伝票と栽培履歴等の突き合わせ業務をシステム上で確認できるようになり、作業時間の短縮が可能になります。

「JA集出荷システム」は、今後も青果物・花き集出荷業務のさらなる効率化に向けてバージョンアップを進めていく予定です。

)㈱Agrihubは、エンジニアで農家でもある会社代表が、農作業中に感じた現場の課題を解決すべく立ち上げたスタートアップ企業です。 JAグループ全国連8団体が立ち上げたイノベーションラボ「 AgVenture Lab(アグベンチャーラボ)」におけるスタートアップ企業支援プログラム 「JA ACCELERATOR」で、第二期最優秀賞を受賞しています。