全農学生「酪農の夢」コンクール受賞校 栃木県立那須拓陽高校で「酪農の夢 出張授業」を3月14日(木)に開催 北海道の酪農家が「わくわく」する体験談を講演

JA全農では、第一線で活躍する酪農家から高校生に向けて酪農の魅力などを伝えることで、酪農に興味・関心を持つきっかけ作りや、将来の生き方・仕事について考えてもらうため、全農主催としては初めて栃木県立那須拓陽高校で3月14日(木)に「酪農の夢 出張授業」わくわくプロジェクトを開催しました。

栃木県立那須拓陽高校は、昨年開催した第17回全農学生「酪農の夢」コンクールで同校の農業経営科2年生の和田蓮音(れおん)さんが優秀賞を受賞し、牛部の活動(部活動)など酪農や畜産の教育にも力を入れています。
開催当日は、農業経営科2年生の他、那須塩原地域の地域活性となるよう、同校卒業生や地元の酪農家、市役所やJAの担い手担当にも参加を呼びかけ、合計43名(うち学生35名)が参加しました。

全農から「出張授業」の趣旨と事業紹介を行った後、北海道十勝(広尾町)で酪農業を営んでいる株式会社マドリンの椛木円佳(かばきまどか)さんが講師となり、酪農家になった経緯から、海外での研修の経験、第一線で活躍するまでのさまざまな夢の実現、牧場での生活や思いなどを紹介しました。自分たちが経験した事の無い、“わくわく”する体験談に、学生たちは目を輝かせ聞き入っていました。

また、認定NPO法人キーパーソン21(注)の「夢!自分!発見プログラム」を活用したワークショップを実施。誰もが持っているわくわくして動き出さずにいられない原動力=「わくわくエンジン」🄬を一人ひとりから見つけ出し、自分の好きなこと、関心のあることが自分の未来や将来の仕事にもつながっていく事を、すきなものビンゴや、農業お仕事マップを作成しながらみんなで楽しく学びました。

全農では、酪農家の後継者不足が深刻さを増す中で、酪農の未来を担う学生を対象に、酪農や牛乳・乳製品などの魅力を伝えることで興味・関心を持つきっかけ作りの場を今後も提供していきます。

<参加した学生の声> 
・牛には興味があっても、将来何がしたいか分からなくて困っていた私にとっては、マドリンさんのお話はとても貴重なアドバイスになりました。
・自分は酪農家になろうと思っているが、酪農にかかわる仕事がこんなにあると思わなかった。ワークショップでワクワクする理由を考えたことで酪農家になりたいと強く思った。
・今日の出張授業を通して、酪農だけでもたくさんの仕事が関わって成り立っている事が分かりました。また全農について今までは名前しか知りませんでしたが、全農がどのような事をして農業とどんな関係なのか詳しく知ることができました。今日学んだ事を親にも話して共有したいと思いました。

<酪農家椛木円佳さんからのコメント>
・なんとなく恥ずかしく感じてしまう「好きなもの」について最初は自信がないように話していた高校生が、一人ひとりスポットが当たると目の輝きが変わって好きなものについて話し、生徒の熱量や考えを感じることができました。学生たちにはいろいろな事にチャレンジをして、広い視野と価値観を持ってほしいです。

※注:認定NPO法人キーパーソン21とは
全国の保護者や先生、企業人や地域の人々と連携し、子どもが自分で考え選択し行動することができるよう、わくわくする人づくりを行う設立24年目の認定NPO法人。わくわくして動き出したくなる原動力「わくわくエンジン」🄬を発見して応援するオリジナルのキャリア教育プログラムを全国に展開している。(「わくわくエンジン」はキーパーソン21の登録商標です)

ホームページ https://www.keyperson21.org/aboutus