JA全農が所有する目で見えるシロアリ防除成分「メタミサルト®」 の蛍光特性における特許出願について

JA全農とZMクロッププロテクション㈱(以下:ZMCP)、住化エンバイロメンタルサイエンス㈱(以下:SES)は、全農が所有するシロアリ防除成分「メタミサルト®」(一般名ジクロロメゾチアズ)が紫外線(ブラックライト)を照射することで蛍光を発することを発見し、2024年10月4日に共同で同蛍光能の用法特許を出願しました。

シロアリ防除剤は、家屋の床下などの薄暗い空間の土壌やコンクリート、木材等の処理部材表面に散布・塗布処理されますが、この様な環境下では、有効成分が存在することを確認するには部材表面から採取したサンプルを機器分析する必要があり、作業時間やコストが課題でした。蛍光特性のある「メタミサルト®」を有効成分としたシロアリ防除剤を使用することで、「適切に散布されていること」や「散布部位に有効量が存在する、つまり効果があること」を目視で容易に確認することが可能になります。

全農では1980年代初期より、全国のJAやパートナー企業でもあるシロアリ防除事業者と連携し、「組合員の快適で継続的な住環境づくり」を目的に地震等の自然災害から組合員とその財産を守る重要な事業としてシロアリ防除の取り組みを行っております。

「メタミサルト®」は、シロアリ防除成分としては最高レベルの伝播効果(=防除性能)を有し、且つ人畜および環境に対する安全性が高い成分で、2023年より販売を開始していましたが、今回特許出願したことで、上記の性能に加え、「メタミサルト®」を「目で見えるシロアリ防除成分」として普及・定番化をすすめます。今後は、パートナー企業でもあるシロアリ防除業者に対して、「メタミサルト®」を有効成分とする「デンパSC®」や「ネクサス®Z(ゼータ)800」の組合員宅での使用を推進し、従来の防除事業の管理に加えて、実際に散布する防除剤も安心して利用出来る環境を整えていきます。

※メタミサルト®はZMクロッププロテクション㈱の登録商標

※デンパSC®は住化エンバイロメンタルサイエンス㈱の登録商標

※ネクサス®は日本農薬㈱の登録商標

            

デンパSC®          ネクサス®Z800