第8回「和牛甲子園」 総合評価部門最優秀賞は広島県立西条農業高等学校が受賞 ~25道府県40校の『高校牛児』の熱き戦いが閉幕~

JA全農は、1月16日(木)~17日(金)に東京都港区で第8回和牛甲子園を開催しました。本大会は、25道府県から40校が出場し、出品牛は過去最多の63頭となりました。総合評価部門の最優秀賞には広島県立西条農業高等学校が輝きました。

総合評価部門の最優秀賞に輝いた広島県立西条農業高等学校の生徒

和牛甲子園は、和牛を飼育する全国の農業高校の生徒、“高校牛児”たちの大会です。飼育に関する日頃の取り組み内容を競う「取組評価部門」と、育てた和牛の肉質を競う「枝肉評価部門」の2部門で評価し、両部門の合計得点で総合評価部門の最優秀賞を選出します。

全農は①将来の担い手候補である高校生の就農意欲の向上、②日本各地で同じ志を持つ高校生同士のネットワークを創出し、意欲と技術の向上を図ることを目的に、和牛甲子園を開催しています。「取組評価部門」、「枝肉評価部門」それぞれの部門において、最優秀賞・優秀賞・優良賞を選出するとともに、「総合評価部門」では、最優秀賞1校を選出しました。

出場した高校牛児のみなさん

取組評価部門は、前年度から取り組んだ飼料米を活用した配合飼料の嗜好性の改善と、IoT機器を活用しアニマルウェルフェアにも配慮することで、飛騨牛のさらなる価値向上に取り組んだ岐阜県立加茂農林高等学校が最優秀賞を受賞しました。

総合評価部門は、取組評価部門で「広島和牛に新たな息吹を!~地域と目指すブランド向上~」をテーマに発表し優良賞を受賞、枝肉評価部門でA5等級、BМS12番の素晴らしい枝肉により優秀賞を受賞した、広島県立西条農業高等学校が最優秀賞を受賞しました。受賞のインタービューでは「1日目の取組評価部門では優良賞で正直悔しい気持ちだったが、枝肉評価部門の出品牛である『晃福』のおかげで、最優秀賞をつかみ取ることができ、とても嬉しい。しかし改善点も多くあるため、しっかりと対策し、来年の和牛甲子園でも総合優勝を狙いたい。」と今回の喜びと次回大会への抱負を語りました。 

褒賞

高校名

総合評価部門

最優秀賞(1校)

広島県立西条農業高等学校

取組評価部門

最優秀賞(1枚)

岐阜県立加茂農林校高等学校

優秀賞 (2校)

鹿児島県立市来農芸高等学校

岐阜県立大垣養老高等学校

優良賞 (3校)

宮崎県立高鍋農業高等学校  

宮城県農業高等学校

広島県立西条農業高等学校

審査委員特別賞(1校)

栃木県立矢板高等学校

高校牛児特別賞(1校)

宮城県農業高等学校

枝肉評価部門

最優秀賞(1頭)

鹿児島県立鹿屋農業高等学校

優秀賞 (2頭)

栃木県立矢板高等学校

広島県立西条農業高等学校

優良賞 (3頭)

福島県立磐城農業高等学校

栃木県立那須拓陽高等学校

鹿児島県立市来農芸高等学校

審査委員特別賞(1校)

宮崎県立高鍋高等学校

和牛甲子園を通じて、参加校同士の交流機会や参加高校の地元での応援が年々広がり、大会設立の目的が徐々に浸透しています。これからも、全農は全国の〝高校牛児〟を応援していきます。

【第8回和牛甲子園 開催概要】
1.日時:令和7年1月16日(木)~17日(金)
2.会場:体験発表会 ザ・グランドホール品川(東京都港区港南2-16-4)
     枝肉共励会 東京食肉市場中央卸売市場(東京都港区港南2-7-19) 
3.主催:全国農業協同組合連合会(JA全農)
4.後援:文部科学省、農林水産省、独立行政法人農畜産業振興機構、独立行政法人家畜改良センター、東京都中央卸売市場食肉市場、東京食肉市場株式会社、全国農業高等学校長協会、日本学校農業クラブ連盟、公益財団法人全国学校農場協会、公益社団法人全国食肉学校、一般社団法人全国農業協同組合中央会(JA全中)、JA全農ミートフーズ株式会社
5.大会ホームぺージ:https://wagyukoushien.com
大会のライブ配信のアーカイブや、各校の体験発表動画をご覧いただけます。