JA全農は、本年4月1日に、全農グローバルホールディングス株式会社(以下「全農グローバルホールディングス」)をスイス・ジュネーブ市に子会社として設立しました。
さらに本年5月には、穀物事業を担う全農グレイン株式会社(米国・コビントン市、以下「全農グレイン」)と、北米での日本産農畜産物の輸出販売や肥料原料の購買を担う全農アメリカ株式会社(米国・ニューヨーク市、以下「全農アメリカ」)を合併させ、両社の既存子会社・関連会社や新設する事業会社とともに、全農グローバルホールディングスを持株会社として、その傘下に再編いたします。
1.再編の目的
(1)海外事業の拡大に伴うリスク管理・ガバナンス機能の強化
(2)地政学上のリスクを含む事業上のリスク軽減と今後の成長戦略の追求
(3)穀物事業、肥料事業、日本産農畜産物輸出事業のシナジー効果の追求
2.再編の内容
(1)全農グレインと全農アメリカが合併し、全農アメリカホールディングス株式会社に社名を変更
(2)スイスに持株会社全農グローバルホールディングスを設立し、関連する全子会社を傘下に集約
(3)米国の穀物事業は、経営と事業を分離するため、新設する全農グレインエクスポート株式会社
(米国コビントン市)が事業を担当
(4)グローバル取引の強化のためスイス・ジュネーブ市に全農グローバルグレイン株式会社を設立
(5)ブラジルでの取引活動をおこなう全農ブラジルトレーディング有限責任会社(ブラジル・サンパウロ市)を
設立
3.再編による事業効果
全農グレインを中心とする本会の海外子会社グループは、これまで事業領域を拡大し、成長を続けてきました。引き続き、成長戦略を追求していくうえで、今回の海外関連事業の再編は、海外事業の効率的な成長と経営の安定を促し、飼料原料、肥料原料の安定供給に大きく貢献すると共に、日本産農畜産物輸出の事業強化にも資すると考えられます。
