JA全農営農管理システムZ-GISの 衛星リモートセンシングサービス(試行版)の開始について

JA全農は令和8年4月1日より、JA全農営農管理システムZ-GIS(以下、Z-GIS)において衛星リモートセンシングサービスの提供を試験的に開始しました。
このサービスにより、圃場毎の作物の生育状況を把握し、作業や収穫などの計画立案と実施につなげることが可能になります。また、肥料や農薬の散布を効率的に行う可変散布マップの作成機能も実装します。

(左)平均NDVI値の取得、(右)平均NDVI値による色分け

■提供内容
Z-GISは、圃場情報(地図ポリゴン)にExcelデータを紐付けて管理する営農管理システムであり、これまで地図やExcelで分散管理されていた情報を一元化し、作業効率の向上を実現してきました。
現在では、共同防除、土壌診断、作付け管理、営農巡回、事業継承、農地集約、地域計画など幅広い用途で活用が進んでいます。
また、Z-GISは地図情報を基盤とするプラットフォームとして、xarvio®フィールドマネージャーをはじめ、各種営農管理システムや農業機械との連携を進めてきました。その結果、令和8年3月末時点における登録圃場面積は、日本の耕地面積の約20%に相当する85万ha以上にまで拡大しています。
さらに、ユーザーから要望の多かった衛星リモートセンシング機能を新たに実装したことにより、圃場内の作物の生育状況を広域かつ定量的に把握できるようになり、作業計画の立案や営農指導への活用が可能となります。

機能名称

衛星リモートセンシングサービス(試用版)

試用期間

令和8年4月~令和9年3月

提供サービス

NDVI

利用条件

試用版へのモニター参加者

利用料金

試用版・本番、いずれも追加利用料不要

■背景と目的
担い手の経営規模拡大やJA営農指導員の減少が進む中、従来の巡回・目視中心の管理手法では圃場全体の生育状況を把握することが難しくなっています。さらに、経験に依存した判断はばらつきが生じやすく、効率性・再現性の面でも課題があることから、広域を一体的かつ客観的に把握できる手段の導入が求められています。
衛星リモートセンシングを活用することにより、NDVIなどの指標を用いて作物の生育状況や生育ムラを面的かつ時系列で可視化することが可能となります。これにより、注意が必要な圃場の事前抽出や巡回の重点化が図られ、限られた人員でも効率的かつ高精度な営農指導が可能になります。
また、Z-GISが保有するGISと地番情報、衛星リモートセンシングデータを統合することで、圃場単位での生育分析や比較、データの蓄積・活用が可能になります。これにより、営農判断の高度化につながることが期待されます。

■JA全農営農管理システムZ-GISについて
Z-GISは、全農が提供するクラウド型営農管理システムであり電子地図上に圃場の形状(ポリゴン)とExcelで管理する作付け・作業履歴などの情報を紐づけ、一元管理できるツールです。
紙地図で管理していた圃場情報をデジタル化し、色分け表示やラベル表示により「どこで・何を・どのように作付しているか」を直感的に把握できます。また、クラウド上でデータを共有することにより、複数メンバーが同じデータを同時に参照でき、作業指示や営農計画の効率化に役立ちます。これにより、組織内の情報連携を強化し、営農現場の生産性向上を支援していきます。