作物名 |
発芽適温 |
生育適温 |
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|---|---|---|---|---|
| 温度 | 備考 | 適温 | 備考 | |
| キャベツ | 15~30℃ | 最低温度4~8℃、上限は35℃ | 15~20℃ | 最低温度5℃、上限は28℃。結球適温は 13~20℃、28℃以上や 7℃以下では結球しにくい。 |
*農林水産省では、2007年より概ね毎年、全国の都道府県を対象とした農作物の高温障害等の影響を調査し、その結果を「地球温暖化影響調査レポート」を発表しています。
写真 キャベツの高温による影響
| 高温回避型 | 高温耐性型 | |
|---|---|---|
| 高温 | 〇遮光 〇換気 〇冷房 〇スプリンクラー・ドリップチューブ等を用いた 〇高温期を回避する栽培時期の選定 〇日照条件などを考慮した圃場の選定 〇栽培品目の見直し |
〇>施肥方法の変更 ②(窒素減肥など) 〇耐暑性 >品種の利用 ③ |
高温・乾燥 |
〇スプリンクラー・ドリップチューブ等を用いた 〇マルチ資材による保水 〇土壌水分条件を考慮した圃場の選定 |
図 キャベツの高温対策技術
生育ステージ |
高温障害 |
要因 |
対策 |
|---|---|---|---|
育苗時 |
発芽不良 |
高温 |
発芽適温は15℃から25℃(福田, 2023)*1 播種後は1から2日程度涼しい場所に置く 遮光資材により直射日光を遮る |
生育不良 |
高温乾燥 |
適度な >灌水 ① | |
徒長 |
高温多湿 |
適度な >灌水 ① 換気 >施肥方法の変更 ②(追肥を控える)(菅沼ら, 1993) 遮光資材を外す |
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定植時 |
活着不良 |
高温乾燥 |
スプリンクラー、ドリップチューブ等を用いた >灌水 ①(畑作営農改善推進協議会, 2022) マルチ資材による保水 >スーパーセル苗の利用 ④(河野, 2016)*2 >塩水処理苗の利用 ⑤(藤原ら, 2002;村上ら, 2009) |
生育初期 |
生育不良・枯死 |
高温乾燥 |
スプリンクラー、ドリップチューブ等を用いた >灌水 ① |
生育不良 |
高温多湿 |
明渠、暗渠の設置、高畝 |
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生育後期 |
内部褐変症 |
高温乾燥 |
>品種の利用 ③(茨城県農業総合センター園芸研究所, 2020) |
結球不良 |
高温乾燥 |
スプリンクラー、ドリップチューブ等を用いた >灌水 ① |
|
収穫時 |
裂球 |
高温多湿 |
*1:福田, 2023. 『農業技術大系』野菜編 第7巻 基+19–基+24
*2:河野, 2016. 『農業技術大系』野菜編 第7巻 基+134の1の2–基+134の1の6
| 対策 | 技術の詳細
※参考サイト、PDFへリンク |
出典 | |
|---|---|---|---|
| ① | 灌水 | 育苗時は、基本的に朝に灌水を行い、乾燥する場合は複数回の灌水を行う。過度な灌水は育苗時には徒長の要因となるので注意する。 |
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| 定植時は、灌水により活着を促す(畑作営農改善推進協議会, 2022)。 | 宮崎県畑地かんがい営農技術マニュアル、畑作営農改善推進協議会, 2022 |
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| ➁ | 施肥方法の変更 |
育苗期において、追肥などで、窒素を与えすぎると徒長の要因となり、健全な苗が育たない。特に低日照、高温下では注意を要する。定植時期が遅れる場合、育苗途中から施肥を中止することで徒長を防止できる(菅沼ら, 1993)。 | キャベツセル成型苗における苗質と生育及び収量、菅沼ら, 1993 |
| ③ | 品種の利用 |
品種育成は多くの種苗メーカーで行われている。最新情報は、各社のホームページ等で取得することができる。 | キャベツ露地初夏どり作型における石灰欠乏症対策を主目的とした品種比較、茨城県農業総合センター園芸研究所, 2020 |
| ④ | スーパーセル苗の利用 | 育苗期に処理を行うことで苗を高温や乾燥に強くする。 通常、キャベツの育苗期間は1か月程度であるが、この期間を過ぎた苗を灌水のみで育苗すると茎が太く、硬化し、葉も厚みを増す。このような苗はスーパーセル苗と呼ばれ、耐乾性、耐病虫性が高い(河野, 2016; 村井, 2022.)。 |
野菜類における肥料制限育苗法の開発「常温貯蔵が可能で不良環境・病害虫に強いスーパーセル苗の開発」、村井, 2022. |
| ⑤ | 塩水処理苗 |
育苗期の苗に塩化ナトリウムNaCl(0.3%)(藤原ら, 2002 )、あるいは 塩化カリウムKCl(0.09~0.14%)(村上ら, 2009)を処理する ことで、苗の乾燥耐性を高めることができる。 |
NaCl 施用によるキャベツセル成型苗の徒長抑制・順化効果、藤原ら, 2002
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| 松永 明子 | 農研機構 野菜花き研究部門 露地生産システム研究領域 露地野菜花き生産技術グループ 上級研究員 |