たまごのファクトブック「たまごがゆく」

たまごのファクトブック「たまごがゆく」

採卵 目次

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品質管理・パック詰め 目次

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流通・加工 目次

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消費者へ 目次

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安定供給のために 目次

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たまごのファクトブック
「たまごがゆく」 [PDF:7.6MB]

日本のたまごが安全でおいしい理由!
たまごが食卓に届くまで

  • たまごが消費者に届くまでには多くの工程があり、各工程で徹底した衛生管理と検査が行われています。
  • 養鶏場で産まれたたまごは、GP(Grading=選別&Packing=包装)センターに運ばれ、洗浄・選別・包装されます。GPセンターから中継倉庫や鶏卵問屋を経由し、スーパーマーケットや外食店などに運ばれ、消費者のもとへ。
  • 全農グループは、配合飼料の安定供給や、養鶏場の衛生・防疫管理、GPセンターの品質管理を支援し、小売店や外食店などの業態間や広域での需給調整を行うことで、生産者を支えています。

より詳しい情報は「Minorinote vol.8」へ

お日本のたまごが安全でおいしい理由!たまごが食卓に届くまで

採卵

知られざるたまごの中の世界。命のカプセル!
たまごのヒミツとは?

  • たまごには、新しい生命が成長するために必要な栄養素や環境がすべて詰まっていることから、「命のカプセル」とも呼ばれています。
  • 9種類の必須アミノ酸をバランスよく含み、たんぱく質の栄養価を示す「アミノ酸スコア」は100。体内での利用効率も高く、筋肉や細胞をつくるための栄養源として優れています。
  • ビタミンCや食物繊維は含まれていないため、野菜などと組み合わせることで、よりバランスよく栄養を摂取できます。

知られざるたまごの中の世界。命のカプセル!たまごのヒミツとは?

3色のたまご!
たまごの殻の色は鶏の種類によって異なる

  • 鶏には主に、肉用として飼育される「肉用鶏(ブロイラー)」と、たまごを産むことに特化した「採卵鶏(レイヤー)」の2種類があります。このほか、日本で古くから庭先で飼われてきた「地鶏」も採卵、鶏肉用途として親しまれています。
  • たまごの殻の色は鶏種けいしゅ(鶏の種類)の違いによって決まります。殻の色には白、赤、ピンクなどがあり、それぞれ白玉鶏、赤玉鶏、それらの中間であるピンク玉鶏が産んでいます。

3色のたまご!たまごの殻の色は鶏の種類によって異なる

黄身の色の違いは栄養価とは関係ない!?
飼料で変わる、たまごの黄身の色

  • たまごの黄身の色は、鶏が食べる飼料によって変化します。
  • 飼料には主にトウモロコシが使われており、パプリカやマリーゴールドなどを与えると黄身の色は濃くなり、主原料を飼料用米にすると白っぽい色合いになります。
  • 黄身の色の違いで栄養価が変わることはなく、国内では加工用途や消費者の好みに合わせて、さまざまな色合いのたまごが生産されています。

より詳しい情報は「Minorinote vol.8」へ

黄身の色の違いは栄養価とは関係ない!?飼料で変わる、たまごの黄身の色

日本はたまごを生で食べることができる希少な国!
徹底した衛生管理で日本の食文化を守る

  • 日本は世界でも数少ない「たまごを生で食べる文化」が根付いている国で、卵かけごはんやすき焼きなど、日本ならではのたまご料理が広く親しまれています。
  • 日本でたまごを生食できる背景には、飼料や生産農場、流通過程に至るまで、「生食」を前提とした厳しい衛生管理(サルモネラコントロール)が徹底されていることがあります。
  • サルモネラ食中毒の増加などを背景に、たまごの安全性確保のため賞味期限や保存方法の表示が制度化(1999年)。生食可能期間(産卵後約21日)の日付表記を徹底することで、生食文化の安全が支えられています。

日本はたまごを生で食べることができる希少な国!徹底した衛生管理で日本の食文化を守る

多彩な料理に大変身!
料理で活躍するたまごの機能

  • たまごが持つさまざまな機能は、多くの料理、お菓子、調味料などの食品に活用されています。
  • 加熱すると固まる「熱凝固性」は、玉子焼きやプリン、茶碗蒸しなどに。泡立ちやすい「起泡性」は、スポンジケーキやマカロン、ムースなどのお菓子づくりに。水と油をなじませる「乳化性」は、マヨネーズやアイスクリームづくりに生かされています。
  • 卵白の「結着性」は、かまぼこやハムなどで、食材同士をつなぐ結着剤としても使用されています。

多彩な料理に大変身!料理で活躍するたまごの機能

クイズ①:規格外のたまごはどうなる?

食の半導体!
食品の素材や加工原料として活用される「液卵」

  • たまごは、多様な食品の素材や副原料として幅広く使用され、食卓を支えていることから、「食の半導体」とも呼ばれています。
  • たまごの殻を割って容器に詰めた「液卵」は、マヨネーズ工場やパン・菓子工場、外食チェーンなどで利用されています。
  • 液卵には、全卵のほか、卵白と卵黄に分離したものもあります。割卵後すぐに流通されるものや、殺菌・パック包装されたもの、保存性を高めるために凍結されたものなど、さまざまな種類があります。

食の半導体!食品の素材や加工原料として活用される「液卵」

クイズ①の答え:規格外のたまごは「液卵」として使用されます。

増える卵の生産量、減る農家戸数。
手頃なたまご価格の背景にある養鶏業の変化とは?

  • たまごが長年にわたり手頃な価格を維持してきた背景には、生産者による生産性向上の努力があります。
  • 1960年には約60万トンだった鶏卵生産量は、近年では約250万トンにまで拡大しました。(飼養羽数は5,400万羽から約1億3千万羽へ増加)
  • 一方で、国内の採卵鶏農家の戸数は年々減少しており、2000年の4,890戸から2024年には1,640戸と、ほぼ半減しています。そのため、1戸あたりの平均飼養羽数は2万8千羽から、7万9千羽まで増加しました。
  • 近年の生産コスト高騰の中で、養鶏業では効率化を目的とした大規模化や集約化が進んでいます。

増える卵の生産量、減る農家戸数。手頃なたまご価格の背景にある養鶏業の変化とは?

冬はイベントの多い季節!
時期によって変化するたまごの生産量

  • 鶏は夏場になると、暑さの影響で飼料の摂取量が減るため、たまごが大きくなりにくく、生産量も落ちる傾向があります。反対に冬場は、飼料をよく食べるようになり、卵重が増えることで、生産量も増加します。
  • 需要面では12月は、おでん、すき焼きなどの鍋物需要の高まり、クリスマスケーキの仕込み、正月へ向けた年末のまとめ買いなどで、たまごの消費が1年で最も高まる時期です。最需要期に生産量のピークが迎えられるよう、計画的な生産管理により需給バランスが調整されています。

冬はイベントの多い季節!時期によって変化するたまごの生産量

クイズ②:鶏が1日に産めるたまごはいくつ?

生産量は急激には増やせない?
鶏の一生と産卵サイクル

  • たまごを産む鶏は、「種鶏」と呼ばれる親鶏から産まれ、孵卵場で孵化した後、育雛場で育てられます。成鶏になると産卵用の鶏舎へ移され、孵化から約125~130日齢でたまごを産み始めます。
  • 1個のたまごが体内で形成されるまでには24~27時間かかるため、1羽の鶏が1日に産めるたまごは1個まで。産卵時刻は毎日少しずつ遅れていき、およそ1週間に1日は産卵を休みます。
  • 鶏は1日1個までしかたまごを産めず、孵化から産卵できる成鶏に育つのに4カ月以上かかるため、短期間で急激に生産量を増やすことは難しい仕組みになっています。

生産量は急激には増やせない?鶏の一生と産卵サイクル

クイズ②の答え:鶏が1日に産めるたまごは1個まで。1個のたまごができるまでに24~27時間かかります。

温度や衛生を管理。
たまごづくりを支える鶏の飼育環境

  • 日本では、高温多湿な気候に対応するため、鶏舎内の温度や風量を管理しやすい「ウインドレス鶏舎(窓のない鶏舎)」での飼育が広がっています。野鳥やネズミ、猫などの野生動物の侵入リスクを抑えられることから、鳥インフルエンザをはじめとする疾病対策の面でもメリットがあります。
  • 鶏舎内では、鶏糞と鶏・たまごを分けて管理しやすいケージ飼育が主流となっており、たまごが汚れにくい環境が整えられています。
  • 近年は、「平飼い」への関心も高まっています。

温度や衛生を管理。たまごづくりを支える鶏の飼育環境

鶏糞処理への対策。
耕畜連携・資源循環型農業ブランド「3-R」も

  • 鶏卵生産において、鶏糞の処理は避けて通れない課題の一つです。
  • 全農グループでは、鶏糞の排出量を抑える「鶏糞低減飼料 UNKシリーズ」を開発し、特許を取得しています。このUNKシリーズは、現在全国の生産者に活用されています。
  • 全農ひろしまでは、「耕畜連携」による資源循環型農業で産まれた農畜産物を「耕畜連携・資源循環型農業ブランド3-R(さんあーる)」商品として販売しています。

鶏糞処理への対策!耕畜連携・資源循環型農業ブランド「3-R」も

「3-R(耕畜連携・資源循環)さんあーる」

鶏のエサ=輸入穀物がメイン。
生産コストが、養鶏経営を圧迫する!

  • たまごの生産コストの約6割を占める飼料代。その原料の大半は輸入穀物に依存しており、昨今はウクライナや中東情勢の悪化、円安などを背景に、配合飼料価格が大幅に高騰しています。その結果、飼料代が養鶏経営を圧迫しています。
  • 一方、資材価格の高騰は、鶏舎設備や敷材、たまごの包装資材やコンテナ容器などに影響を及ぼしており、生産者の経営圧迫要因となっています。

鶏のえさ=輸入穀物がメイン。生産コストが、養鶏経営を圧迫する!

クイズ③:なぜ、たまごから消毒臭がするの?

品質管理・パック詰め

産まれたたまごを、安全で清潔な製品の形に!
GPセンターの役割

  • 農場で産まれたたまごは、GPセンターへ運ばれます。選別(Grading)と包装(Packing)を行うGPセンターには、自動洗卵選別包装装置(GPマシン)があります。ここでたまごは洗浄・殺菌され、数々の工程を経てパック詰めされます。
  • 規格外品とされたたまごは、液卵工場へ運ばれて液卵へ加工され、さまざまな食品に使用されます。
  • 4個入り、6個入り、10個入り...パックの種類もいくつかあるため、製造現場では細かい製造・包装作業が求められます。

産まれたたまごを、安全で清潔な製品の形に!GPセンターの役割

クイズ③の答え:たまご表面の洗浄、消毒には、次亜塩素酸ナトリウムなどの消毒剤が使われています。
湿度の高い時期などは、わずかに臭気が残ることも。商品の安全性に問題はありません。

日本のたまごは生食前提。
GPセンターは、食品加工工場の衛生基準!

  • 日本のたまごは、飼料や生産農場、流通過程に至るまで「生食」を前提とした厳しい衛生管理(サルモネラコントロール)によって支えられています。パック詰めを行うGPセンターでも品質管理を徹底しています。
  • 昨今はGPセンターの大型化が進み、消費地近郊にはパッキングに特化した大規模なパッキングセンターも増えています。

日本のたまごは生食前提。GPセンターは、食品加工工場の衛生基準!

クイズ④:たまごに上下ってあるの?

流通・加工

割れやすいたまご、一体どうやって運んでいる?
輸送のさまざまな工夫

  • 洗浄される前の原料卵を運ぶ際は、卵が30個も乗るプラスチック製のアメリカントレイや、原卵コンテナ、ラックなどの什器が使われます。
  • 洗浄後の製品卵を運ぶ際は、再利用パルプを使ったモウルドトレイに卵をずらっと並べて、割れるリスクを低減します。
  • シュリンク包装卵(プラトレイに乗せたたまごをラッピングシートでくるんだ状態)にして運ぶこともあります。

割れやすいたまご、一体どうやって運んでいる?輸送のさまざまな工夫

  • 家庭用の卵を詰めるパックの主流は、再生ペット素材のA-PET素材です。その他に、再生紙製のモウルドパックも流通しています。
  • それぞれのパックは、6~12パックが入るプラスチック製のコンテナ容器や、専用の段ボールで運ばれます。

割れやすいたまご、一体どうやって運んでいる?輸送のさまざまな工夫

クイズ④の答え:たまごの殻には、丸い方(鈍端)と尖った方(鋭端)があります。
パックする際は、強度が高い尖った方(鋭端)を下に置いて衝撃に備えています。
保管時も同様に扱うのがおすすめです。

鶏がたまごを産むのは止められない!
たまごを生かすための流通とは?

  • たまごは、鶏からほぼ毎日産まれてくるため、簡単に産卵を止めたり、産卵日をずらしたり、産卵個数を増やしたりできません。お米のように年1回収穫したものを保管し出荷する仕組みではなく、365日休みなく流通させるサプライチェーンが全国で機能しています。
  • スーパーマーケットでの販売量や飲食店での使用量は毎日一定ではないため、需要と供給のバランスを整える仕組みが必要です。
  • 供給過多の時は鶏卵の価格が下がり、積極的に特売が打たれたり、保存がきく凍結液卵等が作られたりすることで余剰が解消されます。
  • 供給不足の時は鶏卵の価格が上がり、消費量が抑制されることで流通量のバランスが保たれます。たまごの海外輸出は、国内の需給調整を補う新たな販路として期待されています。

鶏がたまごを産むのは止められない!たまごを生かすための流通とは?

たまごの卸売業者は、
「集荷」と「販売」をつなぐコーディネーター

  • たまごの卸売業者は、生産者からの「集荷」と小売店や外食産業などへの「販売」をつなぐパイプ役を担っており、双方が希望する数量や規格などの条件をコーディネートしています。
  • 毎日産まれるたまごは、需給バランスを考えながら、家庭用のパック卵から業務用・加工用まで多岐にわたるニーズ(鶏卵需要)に合わせて振り分けられます。

たまごの卸売業者は、「集荷」と「販売」をつなぐコーディネーター

クイズ⑤:たまごは1日2個以上食べてもOK?

つくる人、売る人、食べる人を支える。
国内シェアNo.1企業としての取り組み

  • JA全農たまごは、たまごのリーディングカンパニーとして、鶏卵問屋から小売企業、外食産業にいたるまで、幅広い事業者をサポートしています。また、生産者サイドに物流中継拠点を整備するなど、物流面の体制構築や輸送網の整備を行い、たまごの生産・流通を支えています。
  • 多様化するライフスタイルを踏まえ、マーケットインの視点で商品を開発。生産者こだわりのたまごを全国から集荷するほか、ニーズに合わせた加工食品や液卵製品を組み合わせ、食の総合提案を行っています。

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つくる人、売る人、食べる人を支える。国内シェアNo.1企業としての取り組み

クイズ⑤の答え:OKです!
たまごの1日の摂取量とコレステロール値や心筋梗塞のリスクとの因果関係はありません。
草食動物のうさぎに高コレステロール食を与える100年以上前の実験が、摂取量の誤解を招いたようです。

消費者へ

夏場は安く、冬場は高い!
たまごの取引価格が決まる「鶏卵相場」とは?

  • たまごの取引価格は、卸売市場でのセリや入札ではなく、全国各地の荷受会社が日々発表する「鶏卵相場」を参考指標とする相対交渉で決定されます。全国の生産量や需要量にもとづき、毎日サイズ別に発表される鶏卵相場は、生産量や在庫水準といった供給動向と、小売店の特売や外食需要といった需要動向のバランスを総合的に見極めて決定されます。
  • 鶏卵相場は、季節的な需要動向の影響を受けやすく、夏場は安く、冬場は高くなる傾向があります。特に12月は、クリスマスケーキや年末休業等による前倒し需要により、その年の最高値をつけることが多くなっています。

夏場は安く、冬場は高い!たまごの取引価格が決まる「鶏卵相場」とは?

安定供給のために

たまごの安定供給に大打撃!
高病原性鳥インフルエンザによる市場への影響

  • 近年、猛威を振るう高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)。2022年度には、生産農場でのHPAI発生を受け、家きん間の病気の蔓延を防ぐため、採卵鶏が全国で約1,600万羽殺処分されるという過去最大の被害が発生しました。これにより、国内のたまごの生産量は激減。深刻な品薄状態に陥り、相場高騰を引き起こしました。
  • 発生後は、時間をかけて鶏舎の清浄化措置を行うことに加え、たまごを産むひよこの確保もできないため、生産量をすぐに回復させることはできません。
  • 万全の防疫対策をとっていても、HPAIが発生してしまう年が増えています。養鶏業界全体で発生防止に取り組むとともに、発生時には急激な流通量の減少に対応するため、広域の需給調整などにより鶏卵不足を補う努力が行われます。

たまごの安定供給に大打撃!高病原性鳥インフルエンザによる市場への影響

養鶏関係者の総力で拡大を防ぐ!
高病原性鳥インフルエンザへの対応

  • 高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)の発生を防ぐために大切なのは、養鶏場での防疫対策の強化です。
  • 全農グループでは、「全農家畜衛生研究所クリニックセンター」を中心に、防疫対策の勉強会を実施。センサーカメラなどを利用した野生動物侵入防止の取り組みも行っています。また、株式会社全農畜産サービスでは、鶏舎への「塵埃対策フィルター」の設置を推進しています。
  • HPAI発生時には拡大防止のため、生産者や行政と連携し、消毒や殺処分対応などの協力要請に応えてきました。

家畜衛生研究所 全農畜産サービス

養鶏関係者の総力で拡大を防ぐ!高病原性鳥インフルエンザへの対応