家畜衛生研究所

家畜衛生研究所は、家畜の疾病対策に携わる部署で、ワクチンや混合飼料等の商品開発と疾病の基礎研究をおこなう研究開発室、家畜の衛生検査とそれにもとづく生産指導(「クリニック」と呼びます)をおこなうクリニックセンターおよび全国5か所に配置されたクリニック分室があります。同センターでは年間約20万検体の検査を実施しており、家畜の衛生検査機関としては全国一の規模となっています。検査結果にもとづく現場の生産指導は、北海道、北日本、東日本、西日本、九州の各分室の獣医師たちによっておこなわれ、畜産農家の生産性向上に寄与しています。

研究・開発と指導
  • 予防衛生についての基礎研究
  • ワクチンや予防衛生資材の開発
  • 予防衛生を柱とした畜産農家の生産指導

検査風景

子牛の採血

鶏用ワクチン『IB生「科飼研」JPⅢ』を開発

研究開発室では、養鶏場で問題となるウイルス感染症「鶏伝染性気管支炎(IB)」に有効なワクチンを(株)科学飼料研究所と共同開発しました。「鶏伝染性気管支炎(IB)」を引き起こすウイルスは変異が起こりやすいため、流行に合ったワクチンの接種が必要ですが、本ワクチンは国内で感染拡大しているJP-Ⅲ型に対して高い有効性を示し、生産性向上に寄与します。