JA全農は1、2月、円安やウクライナ情勢などの影響を受ける酪農家や、子どもたちのため、生乳生産者団体である東北生乳販売農業協同組合連合会、関東生乳販売農業協同組合連合会と連携し、東北・関東エリアの子ども食堂やフードバンクへ、牛乳と、生乳使用率90%以上のコーヒーミルクの計55万本を無償提供しました。今後も需要減少への対応や子どもたちの健康を守るための応援・支援として、このような活動を継続していきます。
現在、円安やウクライナ情勢などの影響で、生乳生産にかかる飼料や燃料などが高騰し、酪農経営は厳しい環境下にあります。加えて、長引くコロナ禍の影響で業務用を中心とした牛乳・乳製品の需要が減少しています。一方、家庭の経済環境悪化などで、学校給食の休止期間となる冬・春休みにバランスの取れた十分な食事や栄養をとることのできない子どもたちが出てしまうことが懸念されています。
こうした状況を踏まえ、全農は学校給食の休止などで需要の落ち込む冬休み期間に、乳業と連携して賞味期間が長く常温保存可能な牛乳とコーヒーミルクを製造し、子ども食堂やフードバンクへ提供することで、需要減少への対応や子どもたちの健康を守るための応援・支援を行いました。
また、今回で5回目となる本取組では、子どもたちの牛乳の飲用習慣付けを目的に、一般社団法人Jミルクに協力をいただき、カルシウムのことが分かるリーフレットとコップに貼るシールも提供しました。Jミルクは、「学校給食のない日も、おうちで牛乳を飲もう」をテーマに、小・中学生を対象として、家庭での牛乳飲用・利用の促進のための取り組み「土日ミルク」を、学校や地域などと連携して展開しています。
1.概 要
(1)提供数量:牛乳200ml・コーヒーミルク200ml 計55万本
(2)対 象:東北・関東のフードバンク・子ども食堂 計442箇所
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※森乳業株式会社(埼玉県行田市)のご協力により、学校給食と同じデザインの常温保存可能牛乳をお届けしました!!
【子ども食堂・フードバンクからの声】
・牛乳のご支援を伝えるとともに、今の酪農業の方の現状をニュースで見るたびに心が痛くなり、みんなで牛乳飲みましょうと訴えました。大変な中のご支援、本当にありがとうございました。
・希望されるのは牛乳が多く、ご家庭での需要の高さを知りました。ひと月でぐんぐん大きくなる子どもたちに、必要な栄養を届けられます。本当に、感謝申し上げます。
・「今日は牛乳がありますよ」とお伝えしながら食材の入った袋を手渡すと「嬉しい!」「やったあ」と喜びの声を上げる保護者の方々が多くいらっしゃいました。また「しばらくは毎日子どもに飲ませられる」とおっしゃる方もいらして、想像以上に、皆さんの生活に、また子どもたちにも牛乳が生活に密着しているのだと痛感しました。
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