刈取り後からできる高温化対策導入ガイド

Z-GIS、ザルビオフィールドマネージャー
~施肥や水管理、収穫などのタイミングを正確に知りましょう~

(1)営農管理システム「Z-GIS」では、気温変化、降水量、天気予報に加え、任意の 期間、たとえば、出穂日から現在までの積算気温や任意の積算気温に達する日の予想など、営農に必要な気象情報が利用できます。(2)上記の積算気温に関する情報は圃場ごとに取得できます。たとえば、水稲(中生品種)では、出穂からの積算温度が1,000~1,050℃に達すると収穫適期に至ると言われているので、圃場ごとに収穫適期の目安を確認することができます。

高温対策に役立つ機能 圃場毎の積算気温を抽出

高温対策に役立つ機能 圃場毎に積算気温到達予測日を抽出

(1)気候変動等により、作物の栽培環境は毎年のように変化します。また、植物体を観察し生育ステージ・作業適期を見極めるのは経験を要します。
(2)栽培管理支援システム「ザルビオフィールドマネージャー(ザルビオFM)」では、生育ステージ予測機能を利用することで、栽培経験が浅くても施肥や水管理などの作業適期を簡単に知ることができ、病害アラート機能を利用することで、適期に無駄のない防除が可能になります。

ザルビオFMの生育ステージ予測・病害アラート画面

活用事例(JA本渡五和)

【現場の課題】いもち病や紋枯れ病が発生しやすく、近年は異常気象でいもち病の被害甚大
【利用目的】適期防除・適期作業による収量・品質向上

ザルビオFM導入前の防除・6月後半から7月前半の出穂期ごろ ①JAの栽培暦を参考にして防除を実施 ②いもち病と紋枯病に防除効果のある混合剤で防除 ザルビオFM導入後の防除例・6月14日:いもち病のアラートを確認・6月15日、16日:ザルビオに従って防除を実施・6月17日:熊本県でいもち病の注意報が発令➡ ①注意報に先立って適期防除を実現 ②混合剤から単剤に変更し費用低減

品質比較(早期コシヒカリ

「ザルビオフィールドマネージャー(ザルビオFM)」の利用方法

<水稲の生育ステージ予測による適期作業>

◆中干し・病害虫防除

  • ①BBCH(21~29)の分げつ開始期~最高分げつ期で中干しをおこなう
    (中干し適期は地域の栽培暦で調整する)
  • ②BBCH(30~55)の幼穂形成期~出穂期で防除作業をおこなう。
    病害は、アラート通知機能も活用できる。

<衛星マップによる適期作業>

◆防除・施肥・収穫作業

  • ①病害リスクごとに色分け(緑⇒黄⇒赤)して、防除の適期作業をおこなう。
  • ②マップ上でBBCHを俯瞰的に確認して、効率的な防除作業計画を作成する。
  • ③マップの色の濃淡やNDVI値を俯瞰的に確認して、収穫適期を判断する。
  • ④マップの生育ムラやBBCHを確認して、施肥(基肥・追肥)をおこなう。

①リスクごとに色分けした病害防除

②BBCHを俯瞰的に確認して防除計画作成

③色の濃淡を確認して収穫適期を判断

④生育ムラを確認して施肥を判断。

斑点米カメムシ対策に
プリグロックスL、ラウンドアップマックスロード、C-DZ作戦 (カソロン粒剤6.7、ダイロンゾル、ザクサ液剤)

(1) 収穫後は、ヒコバエの出る前に、できるだけ早く耕耘しましょう。ヒコバエは斑点米カメムシの新たな餌となってしまいます。(2)早期米地帯では刈取後も高温が続くことから、気温(地温)の高いうちに耕耘するほど稲わら、刈り株の分解が進むため、翌年の整地作業が楽になり、ワキの発生も抑えられます。(3)刈取後にヒエ(雑草)が繁茂する圃場も見受けられます。上記の対応をすることで翌年の発生密度を下げることが出来ます。(4)耕耘が難しい場合は、除草剤を使用することを推奨します。除草剤の使用にあたっては登録内容をご確認下さい。

 

おススメの除草剤

 

【圃場内除草】

  • プリグロックスL
    プリグロックスLがイネ科雑草植物体上の種子に付着した場合、成熟した種子がこぼれ落ちても新たな発生源にならずに除草効果の安定につながります。
  • ラウンドアップマックスロード
    塊茎のある雑草について翌年の発生を減らす効果が期待できます。

【圃場内除草】

  • C-DZ作戦(カソロン粒剤6.7、ダイロンゾル、ザクサ液剤の頭文字)
    斑点米カメムシの被害を防ぐためには、水田畦畔や農道にカメムシのすみかを作らせないことが大切です。11月下旬~3月の間にカソロン粒剤6.7を散布することで春先の雑草発生を遅らせることが出来ます。次に雑草が発生してくるタイミングでダイロンゾル+ザクサ液剤の散布を行うことで、長期雑草発生を抑制、かつ畦畔を崩すことなく除草出来ます。