食農バリューチェーンの構築

農畜産物流通に必要な物流体制・インフラの整備

農畜産物の持続的かつ効率的な輸送体制の構築に向けてトラック中心での輸送から鉄道や船舶を利活用するモーダルシフトに取り組んでいます。
また、青果物のJA域・県域を越えた産地拠点からの共同配送体制の構築、他企業の消費地拠点を活用した効率的な輸送体制の整備を進めています。

全農号

大阪府高槻市にあるJA全農青果センター(株)大阪センターが社屋の改修・増築および最新式倉庫管理システムの導入工事を完了し、2024年4月に竣工式を実施

農産物の輸送力の確保のため、合理的な輸送に資する資材や仕組みの実証・普及に取り組んでいます。
コメの輸送においては、手荷役を削減するためにパレチゼーション輸送や統一フレキシブルコンテナの普及を進めます。青果物の輸送についてもパレチゼーション輸送の普及とともに段ボール箱のサイズの見直しにも取り組んでいます。

段ボール箱のサイズの統一によるパレチゼーション輸送の普及拡大

全農統一型フレキシブルコンテナ

紙袋のパレット保管

多様な販売チャネルによる国産農畜産物の消費拡大

産地直送通販サイト「JAタウン」や全農グループ直営飲食店舗などを活用して、国産農畜産物の消費拡大に取り組んでいます。

大手通販会社と連携した通販サイト「純農」における国産農畜産物を原料とした特徴ある加工食品の販売

直営飲食店舗における「国産農畜産物の消費・PR拡大」に資する食材フェアの積極的な展開

総合営業体制の構築と実需者への営業強化による販売拡大

グループ会社との連携により、地域や品目を横断した総合的な営業体制を構築し、実需者への販売を強化しています。米では地域特性を踏まえた多様な手法による米の買取販売を拡大、麦では播種前契約により需要の安定をはかっています。さらに、地域でのGAP(農業生産工程管理)の取り組み強化に向けて、産地と実需者の結びつけを支援しています。

イオン各務原店に特設コーナーを設けて 「ぎふ清流GAP」の認証を受けた農産物をPR販売

協同乳業(株)とともに農協牛乳シリーズの販売強化や酪農理解醸成などの活動を進めています。
2024年3月には(株)サイエンス倶楽部と連携し、会員の親子13名と生産者をリアルタイムでつなぐ「オンライン牧場体験withサイエンス倶楽部」を開催しました。消費者の皆さまに牛乳・酪農の魅力や価値を伝えるとともに、牛乳・乳製品を楽しんで食してもらえるよう工夫することで、需要拡大に取り組んでいます。
今後も全農グループ会社である協同乳業(株)を中心に酪王協同乳業(株)や日本酪農協同(株)などの農系乳業と連携を強め、牛乳の販売力強化や価値向上に努めていきます。

オンライン牧場体験withサイエンス倶楽部

国産原材料を使用した魅力ある商品開発

全農営業開発部 事業紹介ページ